文字サイズ
昔は「工場縞(こうばじま)」と呼ばれるくらい
ストライプやチェック柄が多かった播州織ですが、
現在はコンピューターの導入により、
驚くほど複雑な柄が
次々に織り出せるようになりました。
どうやって織ったのか、
一見しただけではわからない、
複雑な柄のジャガードやドビーは、
生地をひっくり返して裏から見ると
糸の走り方がわかることも。
長く浮き上がった糸の両端を切り、
ひっかからないようにするシャーリング加工を、
播州織では「裏切り」(!)と言います。
播州織のストライプやチェックは、
柄としては単純ですが、
色の違うたて糸とよこ糸が
織り合わされることにより色彩混合が生じ、
単色の染めよりも深みのある色合い、
柔らかい色調が楽しめます。